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新・大草原の小さな家

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新・大草原の小さな家(原題:Little house: A New Beginning)は、1982年から1983年まで、上述の『大草原の小さな家』シリーズの続編として放送されたテレビドラマである。製作は同じくNBC。日本での初回放送は1991年。NBCとしては、大草原の物語は8シーズンで終わりにするつもりだったが、ファンの要望に応える形で「その後」を描くことになった。物語の中心は「インガルス家」から「ローラとアルマンゾのワイルダー家」に移され、題名も異なる別シリーズとしての製作が始まった。しかし、前シリーズの象徴的存在であった父さんと母さんがほんの数回しか登場しないことや、大人になったローラにキャラクターとしての魅力が以前ほど無かったことなどから視聴率は低迷し、わずか1シーズンで打ち切られた。

その後、『大草原の小さな家』の第9シーズンとして扱われるようになった。

なお、『新...』には、当時11歳のシャナン・ドハーティーがジェニー・ワイルダー役で出演していた。 

理想の家族「インガルス一家」

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Little House on the Prairie

大草原の小さな家の「インガルス一家」

原作はローラ・インガルス・ワイルダー(1867年2月7日-1957年2月10日)による一連の半自叙伝的小説シリーズ。

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原作シリーズは『大きな森の小さな家 (Little House in the Big Woods)』に始まり全9作を数えるが、テレビ版では第3作の『大草原の小さな家 (Little House on the Prairie)』以降を描いている。

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また、テレビ版には、原作に登場しないキャラクターやストーリー展開も含まれている。

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2時間スペシャル

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はからずもシリーズの最終回となってしまった第9シーズンの最終話はごく平凡な内容のエピソードで、9シーズンも続いた人気シリーズのフィナーレを飾るにはおよそ似つかわしくないものであった。そこでNBCは3本の2時間スペシャルを最後の花道として製作し、大草原の物語に別れを告げることにした。

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1作目は『きのうの日々(原題:Little House: Look Back To Yesterday)』と題されて1983年の秋に放送された。続いて放映されたのは3番目に撮影された『最後の別れ(The Last Farewell)』で、1984年のイースター(復活祭)期間中に放映された。シリーズとしてはこれが事実上の最終回で、ラストではウォルナットグローヴの町はダイナマイトで破壊されてしまい、視聴者に文字通り”最後の別れ”を印象づけた。そして、2番目に撮影された『この愛すべき子ら(Bless All The Dear Children)』は、長年シリーズを支えてくれたファンへの感謝の気持ちを込めたクリスマス特番として、1984年の冬に放送された。 3作とも、日本での初回放送は1991年で、年末特番として3夜連続で放映された。なお、日本での放送順は撮影順と同じである。

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海外ドラマ 『大草原の小さな家』

NHK総合テレビで、1975年から毎週土曜日午後6時から放送され、ファミリー層に人気があった『大草原の小さな家』を取り上げます。

米国では1974年からNBCでスタートし、全9シーズンが放送されました。

シリーズは米国の作家ローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的小説を、ドラマ化したものです。基本的には、19世紀後半の西部開拓時代を舞台にしており、当時の風俗なども見どころのひとつです。

西部開拓時代を舞台にしているため、カテゴリーとしては西部劇ですが、そうしたウエスタンな雰囲気は希薄で、家族愛を描くドラマという印象が強い作品です。だからこそ、長い間、多くのファンに愛されているのだと思います。

主人公たちの一家は米国内を転々と移動します。ウィスコンシン州からカンザス州へ移住し、ミネソタ州に向かうまでが、パイロット版で描かれ、2話以降はミ ネソタ州のウォルナット・グローブが舞台で、第8シーズンまで続きました。最終の第9シーズン(なお、このシーズンのみ日本では『新・大草原の小さな家』 として放送)からサウスダコタに移っているようです。

物語の主人公はローラ。原作者のローラ・ワイルダーの自伝的小説が原作ですが、事実に脚色をかなり混ぜてあり、すべて実話とは言いがたいのです。
さらに、内容も時代的なことではなく、ローラの個人的なことが中心のため、本人の記憶違いもあり、どこまでが事実なのかははっきりしないというのが本当のところ。それでも、長くテレビシリーズとして続いたお話の元がどんなものか、興味深いものがあります。

そこで、今回は、「“真実”の『大草原の小さな家』」と題して、原作者ローラ・インガルス・ワイルダーが“小説に描いた”自らの生涯をたどってみます。

なお、TVシリーズをご覧になっていた方は、是非、TVの物語を思い出しながらお読みください。そして未見の方は、本稿で彼女の一家に興味を抱いたなら、是非、映像をご覧ください(以下、文体を変えます)。

* * *

ローラ・インガルス・ワイルダーは1867年2月7日、父チャールズと母キャロライン・インガルスの次女として生まれた。当時、一家が住んでいたのは、ウィスコンシン州のビッグ・ウッドというペピンの7マイルほど北の場所。

1868年、両親はローラと3歳の姉メアリーを連れてビッグ・ウッドからミズーリ州チャリトン郡に転居する。

しかし一家はミズーリにも長く留まらなかった。これは、米国西部の未開発の土地1 区画 160 エーカー(約 65 ヘクタール)を無償で払い下げ、農耕地化し、5年滞在する条件で開拓を促進させるという、米国政府が制定したホームステッド法(1862年に制定)によるものだった。つまりインガルス一家は「自身の土地を持つ」ために開拓移民として転居したのである。このホームステッド法は別名・自営農地法とも呼ばれ、資金を持たない移民にとっては、願ってもない法律だった。

ローラの父親が開拓地として選んだのは、カンサスのインデペンデンスから12マイルの草原だった。 父親はそこに一軒の家を建て、隣人のエドワーズ一家の助けもあり定住する。後に、一家はマラリアにかかるが、タン医師の手で回復。医師は地域の医者として ネイティブ・アメリカンを診療していた人物。

ところが、一軒家を立て作物を植えるや、インガルス一家は1870年秋には土地を追われることになる。三女のキャリーが生まれた直後だった。父親は、政府 の方針が変わって農地開発を止めたと知る。政府は力ずくで入植者たちを追いだしたのである。 もちろん父親も黙って見ていたわけではなかったが、父は家族を昔のビッグ・ウッドの家に戻した。この結果、娘たちは祖父母、叔母、叔父に会う機会が増えた。ローラとメアリーはバリー・コーナー・スクールに通い、従姉妹たちと穏やかに過ごす。母親は帰還を喜んでいたが、父はまだ西部開拓を諦めていなかった。

1874年、インガルス一家は西へ旅立ち、ミネソタのウォルナット・グローブ近郊に小さな農場を手に入れる。一家は父親が手製の一軒家を建て終わるまで小 川の土手に穴を掘って住んでいたという。 ウォルナット・グローブでは、一家は教会に通った。ローラ、メアリーは再び学校に通い始める。そこで悪役のネリー・オウエンズが登場。
父親は農家として小麦を栽培し、一家はこれで落ちつけると思ったが、一帯にはイナゴ被害に悩まされていて、畑も全滅。翌年も栽培を続けるが昨年のイナゴの子どもが孵化し、やはり畑は全滅してしまう。

1875年11月1日、長男チャールズ・フレデリック誕生。その年の夏、一家はミネソタ東部にあるピーター叔父さんの畑に旅行。父も叔父の農場を手伝う が、生まれたばかりのフレデリックが1887年8月27日に病死。 一家は悲しみ、アイオワのバー・オークへ。父の友人のステッドマン氏の所有するホテルに入ることになり、両親はステッドマンのホテル業務を手伝う。

しかし、一家はホテルの仕事が合わず、食料雑貨店の建物の部屋をかり、今度は郊外にレンガ造りの小さな家を立てる。

1877年5月23日、バー・オークにて一家の最後の子どもグレースが誕生。以下はウォルナット・グローブの友人たちが懐かしくなり、1877年夏に戻る。チャールズは工事人などをしながら、肉屋を開店する。

ローラとメアリーは、自分たちがいない間にウォルナット・グローブがどうなったか知りたかった。ネリー・オウエンズには、学校教師の娘ジュヌヴィエーヴ・ マスターズというライバルがいた。ネリーとジェニーは女子のリーダーの座をかけて争うが、トップを勝ち取ったのは狙っていなかったローラだった。

1879年、メアリーは病気で失明。同年、一家はビッグ・ウッドからドーシアおばさんが来て、父にダコタ・テリトリーでの鉄道員の仕事を紹介され、最後の 移住を決める。 鉄道員の仕事が軌道に乗ると、一家は落ち着いた。友人のボースト一家とともに、一家は新しい町デ・スメットの最初の居住者となる。父とローラはもっと西に 行ってもよいと思っていたが、母は定住して子どもたちに教育を受けさせることを主張した。父はデ・スメットの南東3マイルにようやく160エーカーの土地 を入手したのである……。

* * *

ドラマをご覧になっていた方は、テレビのストーリーが原作者ローラが描いてきた“真実”とかなり異なるとお気づきになったと思います。

ちなみに、ドラマのローラ役はメリッサ・ギルバートが演じていました。彼女は私生活では1988年にボー・ブリックマンと結婚(※TVムービーなどが多 く、日本ではあまりおなじみではない俳優ですが、俳優デニス・クエイドの従兄弟です)し、一児をもうけるも92年に離婚。その後、95年に『バビロン5』 に出演していたブルース・ボックスライトナーと結婚するも、現在離婚調停中です。

メリッサは2009年に「『大草原の小さな家』主演女優の半生記 「ローラ」と呼ばれて」を発表。アルコールやドラッグ中毒であった事を告白しています。この本を読むと、いかに俳優という職業が精神的に大変なものかが分かります。過去に実在したローラと同様、ローラ役のメリッサも波瀾万丈のドラマの主役でもあったのです。

なお、このシリーズは1975年に日本で『草原の少女ローラ』(全26話)としてアニメ化されています。そのアニメと実写を比べてみるのも、面白いかもしれませんね。

大草原の小さな家(撮影こぼれ話)

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キャリー役とグレイス役に関しては、撮影当時、低年齢のため、カリフォルニア州の州法に基づいて、双子を起用した。双子が交互に撮影に参加し、一人当たりの負担を減らすという手法がとられた。

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メリッサ・ギルバートとジョナサン・ギルバートは、姉弟であるが、互いに養子であるため血縁関係ではない。マシュー・ラボートーとパトリック・ラボートーは、兄弟であるが、血縁関係ではない。

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スティブ・トレイシーとアリソン・アーングリンは、私生活においても仲がよく、自分達の全撮影分が終了後も親密に連絡を取り合っていた。その後、スティブ・トレイシーがエイズにかかり、アリソン・アーングリンはエイズ撲滅運動に参加するようになった。

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視点がローラでありながら、タイトルロールや新聞ラテ欄に載る出演者紹介は必ずマイケル・ランドン(とうさん)がトップであった。これは彼が製作・監督も担当することがあるため。

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